交通事故の慰謝料は示談交渉と治療の受け方次第で大きく変わる

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交通事故の被害者になってしまうと、色々な面で大きな負担がかかりますよね。

仕事に行けなかったり、辛い後遺症に悩まされたり・・・。事故当時の記憶がフラッシュバックして、夜中に目が覚めてしまうこともよくあります。

そんな負担を強いられる被害者ですから、せめて慰謝料はしっかり受け取らないと割に合いません。

このサイトでは、私自身の経験に基づき、

  • 相手側の保険会社とうまく交渉するための基礎知識
  • 自分で示談交渉をするのが不安な方のための弁護士事務所の選び方
  • 交通事故の慰謝料を最大限に受け取るための整骨院・接骨院選び
についてまとめています。運悪く交通事故に合われてしまった方の参考になれば幸いでです。

交通事故治療の基礎知識

交通事故の被害者になってしまったら、まずは治療を受けなければいけません。まずは治療の受け方に関する基本的な知識について触れておきたいと思います。

1.交通事故の治療費は無料

交通事故治療を受けるにあたり、治療費用の患者負担は一切ありません

先に窓口で治療費を負担して、後からその金額が戻ってくるというものでもありません。1円の費用負担もなく始められるのが交通事故治療です。

2.交通事故治療の慰謝料は治療期間と治療日数に応じて変化する

交通事故治療に対する慰謝料は、1日当たり4,200円と法律で決まっています。(※自賠責基準の場合です。後述しますが、示談交渉時に弁護士を雇うことで自賠責基準よりもはるかに高額な裁判所基準で慰謝料を請求することが可能です。ただし、ここでは話を単純化するために自賠責基準で説明をさせていただきます。)

治療を始めてから終了するまでの期間、すなわち全治療期間に対して支払われます。例えば完全に症状が治癒して治療が終了するまでの期間が90日だとすると、
最大で90日×4,200円=378,000円の慰謝料を受け取ることができます。

ただし、全治療期間中に実際に治療に通った日数が少ないと、 慰謝料が減額されてしまう可能性があります。

具体的には、「治療に通った日数×2」の日数が全治療期間よりも少ない場合 は、
「治療に通った日数×2」の数に4,200円をかけた金額が支払われることになります。

上記の例で説明すると、90日間の全治療期間中30日間治療に通った場合、
30日×2=60日となって90日よりも少ないため、支払われる金額は 60日×4,200円=252,000円ということになります。

身体を治すためにも、慰謝料をしっかり受け取るためにも、
治療には出来れば3日に2度、少なくとも2日に1度は通うようにしましょう。

3.交通事故治療の病院や整骨院・接骨院は自分で選べる

交通事故治療をする際の病院や整骨院・接骨院は、自分で選択することが可能です。

相手側の保険会社から「この病院、あるいはこの整骨院・接骨院で治療してください」と指定を受けることがありますが、それに従う必要はありません。相手側の保険会社から指定された病院・整骨院・接骨院に通うと、治療を早期に打ち切られるなどの不利益を被りやすいです。

患者の利益を考えてくれる整骨院・接骨院を自分で選ぶ必要があります。

4.交通事故治療の整骨院・接骨院は途中で変更できる

交通事故治療を受ける接骨院は、途中で変更できます

保険会社から言われるままに接骨院を選択して治療を始めてしまっても、遅すぎるということはありません。繰り返しになりますが、患者の利益を考えてくれる接骨院をしっかり探しましょう。

5.交通事故治療の治療期間は納得がいくまで延長できる

基本的に相手側の保険会社は、早期に治療を終了させようとしてきます。

ある程度の治療期間が経過すると、「もう大丈夫でしょ!」といった感じで言葉や態度で圧力をかけてくる場合が多いです。いわゆる、治療の打ち切りですね。

ですが、交通事故治療は納得のいくまで受けることが可能です。まだ体の不調や痛みを感じている場合は、遠慮せずににきちんと治療を受けましょう。

保険会社からの催促は、被害者本人に対してだけでなく、通っている整骨院・接骨院に対しても行われます。ここでも、患者の利益を考えてくれる接骨院を選ぶことが重要になります。

6.交通事故治療の場合は病院(整形外科)と整骨院・接骨院の両方に通院が可能

意外に知らない方が多いのですが、交通事故治療の場合病院(整形外科)と整骨院・接骨院を
併用して通院することが可能です。(同じに日に両方通うことはできません)

併用することで、

  • 病院(整形外科)では医師の診断書をもらうことができ、
  • 整骨院・接骨院では熟練の手技を生かした治療を受けることができます。

医師の診断書は治療の延長時や後遺障害の認定申請の際にも必要となりますし、レントゲン上異常のないむち打ちの症状などの治療には整骨院・接骨院が長けています。

交通事故治療における病院(整形外科)と整骨院・接骨院の併用は、どちらの利点も活かせる方法ですので、大変お勧めです

7.交通事故で後遺障害が認定された場合はその分の慰謝料も受け取れる

交通事故の場合、不幸にも後遺症として障害が残ってしまった場合には後遺障害分の慰謝料を受け取ることができます。

金額は障害の程度によって変わりますが、何らかの症状が残ってしまった場合は請求が可能です。(医師の診断書が必要です)

保険会社の言いなりにならないために

上で解説した7つの項目は、本来であれば交通事故被害者全員に対して保証されているものです。ですが、ほとんどの方はそのことについて無知です。

無知ゆえに何の疑問も持たずに相手側の保険会社の指示通りに行動し、結果的に本来受けられるはずの治療を受けることもできず、本来受け取れるはずの慰謝料が受け取れない、という被害者が多く存在しています。

まずは交通事故被害者が持つ当然の権利をしっかりと理解して、治療に臨みましょう。この姿勢は、治療後の保険会社との示談交渉においても大切になってきます。

示談交渉を弁護士に依頼することで慰謝料の金額が大きくなる

交通事故の示談交渉を弁護士に依頼するメリット・費用と選び方

むち打ちなどの交通事故治療を受けた後は、相手側の保険会社との示談交渉が始まりますが、その際に提示される慰謝料は、実は本来得られるはずの正当な慰謝料よりも低いことが多いです。

その理由は、交通事故の慰謝料の目安となる基準は3つあり、どの基準を採用するかで慰謝料の金額が大きく変動するからです。

交通事故慰謝料の3つの基準

では、交通事故慰謝料の3つの基準にはどんなものがあるのか、順番に解説していきたいと思います。

自賠責基準

自賠責基準とは、自動車やバイクを運転する際に強制加入が義務付けられている自賠責保険から慰謝料の基準で、その金額は国土交通大臣および内閣総理大臣によって定められています。

国土交通大臣および内閣総理大臣によって定められているからといって、慰謝料の金額の基準として自賠責保険基準が妥当であるということにはなりません。

なぜなら、自賠責保険はもともと交通事故の加害者に慰謝料の支払い能力がない場合などに、最低限の被害者救済という観点から作られた保険だからです。

その点を取り違えて、自賠責基準があたかも正しい慰謝料の基準だという風に解説しているネット上の書き込みがあったり、他の2つの基準のことに触れず、「自賠責基準ではこうなっているから」と不当に低い金額で慰謝料を提示してくる保険会社が多いのも現状です。

自賠責基準とは、あくまでセーフティーネットの役割を担う最低限の保障であることを理解しておきましょう。

任意保険基準

任意保険基準とは、保険会社が独自に設定している支払い基準のことで、ほとんどの保険会社で自賠責基準よりも多めに設定されています。ただし、最後に説明する裁判所基準と比較すると、まだまだ低い基準であることは変わりありません。

この基準は保険会社によって異なるため、実質的には示談交渉をする上での社内基準の様な位置づけで、法的根拠があるわけではありません

最初から自賠責基準よりも高めの基準で慰謝料を提示してくる比較的良心的な保険会社もあれば、最初は自賠責基準で慰謝料を提示し、その金額に納得しない被害者との示談交渉の過程で任意保険基準に切り替え、額をアップさせてくる保険会社もあります。

それでも被害者が納得しない場合は、「当社の基準ではこの額になる」という説明がなされることも。いずれにしても、あくまで任意保険基準は単なる社内基準であり、法的根拠のない基準であることを理解しておきましょう。

最初の自賠責基準から少し上乗せされたからと言って、示談交渉が成功したと思ったら大間違いです。

裁判所基準(弁護士基準)

裁判所基準は弁護士基準とも呼ばれ、過去の裁判の判例に基づいて算出された基準になります。

法律で定められた絶対的な数値ではないものの、過去の裁判データに基づいた基準になりますので、仮に訴訟を起こして裁判になった場合の慰謝料に一番近い金額がこの裁判所基準(弁護士基準)です。

裁判データに基づく基準値ですので、一番正当な基準と言ってよいと思います。その意味で、本来交通事故の被害者が受け取るべき金額は裁判所基準に基づくべきなのですが、そうしなければいけないという法律があるわけではないので注意が必要です。

黙っていれば自動的に裁判所基準になるわけでなありませんので、しっかりと主張をして保険会社との示談交渉を行う必要があります。

示談交渉を弁護士に任せることで裁判所基準での慰謝料の請求がスムーズに

交通事故の慰謝料の3つの基準とその特徴について掘り下げてきましたが、慰謝料を最大に受け取るためには言うまでもなく裁判所基準での請求が必要となります。

そのための示談交渉を個人で行うことも可能ですが、先にも触れたように相手は交渉のプロである保険屋さんですので、より高い確率で裁判所基準の慰謝料を勝ち取りたいならば弁護士を雇いましょう

相手側の保険会社も訴訟になったら勝てないことを知っています。弁護士が出てきた段階で、訴訟をすることなく裁判所基準の慰謝料額を引き出せる確率は濃厚です。

示談交渉を弁護士に依頼する際のメリットや費用、そして弁護士の選び方といった具体的な内容については、以下の記事でまとめています。ぜひ参考にしてください。

交通事故の示談交渉を弁護士に依頼するメリット・費用・選び方
交通事故の示談交渉や示談交渉が決裂した場合の訴訟を、誰にも頼らずに被害者個人で行うことは可能です。 しかし、示談交渉の相手は加...

交通事故専門の整骨院・接骨院を選ばなければいけない理由

交通事故専門の整骨院・接骨院を選ばなければいけない理由

示談交渉を弁護士に依頼することで裁判所基準での慰謝料を勝ち取れる確率は高まりますが、そのためには治療の段階から戦略を持ち、保険会社からの打ち切り催促などに屈しない環境を整えておく必要があります。

最初に触れたように、治療期間や治療日数は慰謝料の金額に大きく関係してくるからです。この点は、自賠責基準であろうと任意保険基準であろうと裁判所基準であろうと共通tです。

そのために必要なのが、交通事故治療を専門としている整骨院・接骨院で治療を受けるということです。その理由は以下の通り。

  • 保険会社との交渉に慣れている
  • 弁護士や行政書士と提携している整骨院・接骨院も
  • 提携している整形外科で医師の診断書をもらいやすい

一番の理由は、保険会社との交渉に慣れていて、患者の利益を第一に考えてくれる点です。

治療期間が長引くと、保険会社から治療打ち切りの催促が整骨院・接骨院にもかかってきます。それに屈しない姿勢を持った整骨院・接骨院を選びましょう。

病院(整形外科)だけではダメなの?

もちろん、交通事故治療を病院(整形外科)のみで受けることは可能です。医師の診断書をもらいやすいという利点もあります。正直、慰謝料の金額のみにこだわるのであれば整形外科のみでも問題はありません。

しかし、病院(整形外科)には、骨折などの手術やレントゲンによる診断には長けているが、レントゲン上異常がないのに症状が出ているケースに対して対処できないといった欠点もあります。

いくら高額な慰謝料をもらったとしても、体がしっかりと戻らなければ意味がないですよね。

病院(整形外科)は診断するところ、接骨院は治療するところという使い分けをして、慰謝料をしっかり受け取りながら身体もきちんとケアしていく方法がおすすめです。

交通事故治療に整骨院・接骨院を選ぶ際の2つのポイント

交通事故治療が目的で整骨院・接骨院を選ぶ際に大切なことは2つあります。

  • 交通事故専門であること
  • 通いやすいこと

交通事故専門の整骨院・接骨院であることは大前提ですが、同時に通いやすい場所にあることも重要なポイントです。

なぜならば、治療期間中に少なくとも2日に1度のペースで治療に通わなければ、通院分の慰謝料に関しては上限を受け取ることができないからです。

交通事故治療に整骨院・接骨院を選ぶ際は、交通事故治療に力を入れている整骨院・接骨院を、自宅もしくは職場・学校の近く、あるいは通勤通学圏内で探すようにしましょう。

交通事故専門整骨院・接骨院一覧

こちらで紹介する整骨院・接骨院は、交通事故専門もしくは交通事故の取扱いに力を入れているところばかりです。

法律事務所との提携の有無や夜20時以降診療の有無などの情報も盛り込みましたので、ぜひ通いやすい整骨院・接骨院を見つけてください。

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